042-848-9321
タップして電話する
カレンダー アクセス

マウスピース(ナイトガード)

ナイトガードとは

睡眠中の歯ぎしり、食いしばりは、知覚過敏や歯周病、顎関節症など様々な問題を引き起こす可能性があります。
ナイトガードは、上の顎(上顎)に装着する薄いマウスピースのことで、睡眠中の歯ぎしり、食いしばりによってかかる歯や顎への負担を軽減します。

当院では、上下の歯型とかみ合わせをお取りし、お一人おひとり異なるオーダーメイドのナイトガードをお作りしています。それによって、かみ合わせを考え、睡眠中の力を分散させたナイトガードを作ることが可能になります。

通常、スポーツ用のマウスピースは保険適用外で作ることになるのですが、歯ぎしりや食いしばりの結果、歯に痛みが出たり割れたりしている場合、顎に症状が出ている場合などには、歯科医師による診断の上、保険診療で行う事ができます。

こんな症状でお困りではございませんか?

  • 朝起きたときに顎が疲れている
  • 家族から歯ぎしりを指摘された
  • 歯のすり減りを指摘された
  • 口が開きづらい、開くときに顎が痛む
  • 何かに集中しているときに
    食いしばる癖がある

歯ぎしりの種類

グラインディング

もっとも一般的な歯ぎしりです。ギリギリ、ガリガリと上下の歯を擦り合わせます。

クレンチング

上下の歯を強く噛みしめます。音はしません。

タッピング

上下の歯をぶつけるタイプです。カチカチと音がします。

歯ぎしりの主な原因

歯ぎしりの主な原因は、「かみ合わせの乱れ」と「ストレス」だと言われています。かみ合わせが乱れていることにより、歯に負担がかかるだけでなく、顎の関節にも負担がかかり、結果として顎関節症を引き起こす場合もあります。
現に、歯ぎしりで悩んでいる方が顎関節症にも悩んでいるというケースは多くあります。

歯ぎしりを放置しておくと・・・

歯が生え変わる時期や、顎が成長する期間の歯ぎしりは問題ないとされていますが、成人になってからの歯ぎしりを放置しておくと様々な問題を引き起こします。

自分で自分の歯を削ってしまう

寝ている間は力の加減が出来ず、歯が擦れ合うことで表面のエナメル質が削れてしまいます。表面のエナメル質が削れてしまうと、内部の象牙質や神経がむき出しになってしまい、知覚過敏や虫歯のリスクが高まります。

歯が折れる・かぶせ物が壊れる

歯ぎしりによる強い力で、歯の詰め物(レジン)や白いかぶせ物(セラミック)が割れてしまうことがあります。また、神経の治療をしてある歯は硬いのですが弾力性がなくなるので、強い力が長い年月加わることで、歯が折れて抜歯が必要となることもあります。

歯周病を悪化させてしまう

歯周病で歯の周りの組織が弱っている場合、歯ぎしりで歯が揺さぶられることで、歯が移動したり、抜けるまでの時間が短くなったりする事があります。

睡眠時無呼吸症候群との関連

睡眠時無呼吸症候群は、いびきとの関係だけではなく、歯ぎしりとの関係も報告されています。

顎関節症の原因になりうる

歯ぎしりによって過度な力が顎の関節にかかり、起きた後に顎が動かしにくかったり、顎の周りの筋肉に痛みが出たりすることがあります。

歯ぎしりの予防・改善法

予防▶ 睡眠の質の向上

歯ぎしりは、睡眠の質を向上することで予防できると言われています。
睡眠の質を向上させる方法としては、規則正しい生活をすることが大切です。カフェインは夕方からは控えるようにして、食事も寝る3時間前には済ませるようにしましょう。日中に適度な運動を心がけることも効果的です。
心身の不調も、歯ぎしりの原因になりますので、なるべく体調を崩さないような、過度なストレスがかからないような生活を送ることも意識しましょう。

改善法 ▶ ナイトガードの使用

歯ぎしりを改善するにはナイトガードの使用が効果的です。
ナイトガードをつけることで歯と歯が接することがなくなり、歯が削れることを防げます。
また、顎の周りの筋肉が休まる位置に誘導されることで、筋肉のこわばりもなくなり顎関節への負担も軽減されます。

ナイトガードの仕組み

顎の筋肉が一番リラックスするのは、お口を少しだけ開けた状態です。
ナイトガードを装着することにより、顎の位置を誘導し、顎周りの筋肉を休ませることができます。結果、歯ぎしりや食いしばりで顎の関節に過度な負荷がかかることを予防できます。
また、ナイトガードは歯と歯が接触するのを防ぎ、歯の代わりに削れてくれるので、歯の表面が削れるのを防ぐことも出来ます。

ナイトガードで得られる効果

歯にかかる負荷を軽減できる

歯ぎしりや食いしばりは、意識による制御が効かないので、食事のときの何十倍もの力がかかります。その負荷は、体重の約2倍から5倍と言われるほどです。仮に体重が50キロなら100キロから250キロ、70キロなら140キロから350キロの力がかかっているのです。
ナイトガードを装着することにより、歯ぎしりや食いしばりによって歯にかかっていた負担が軽減し、歯が削れるのを防げます。

かみ合わせのずれを調整できる

歯科医院で作るナイトガードは、歯の型とかみ合わせを取って作るオーダーメイドなので、患者様の本来のかみ合わせになるように作製できます。
自分では気が付かない間にずれていたかみ合わせは、歯ぎしりや食いしばりを誘発させることがあります。
ナイトガードを装着することで、かみ合わせのずれを修正することが可能です。

どのくらい歯ぎしりや食いしばりをしているかを目で確認できる

強化プラスチックで作製したマウスピースは、使用しているうちに削れていきます。 歯ぎしりや食いしばりがある方は、全体が均一に削れることは少なく、片方の奥歯や犬歯など一部分が極端に削れる事が多いです。
実際に、使用しているマウスピースが削れるのを目で確認することで、一部の歯が極端に削れるのを予防出来ているという効果も実感できます。

ナイトガードのお手入れ

ナイトガードを外した後は、水、もしくは洗浄液で洗って下さい。
洗う際に、熱湯を使ってしまうとナイトガードが変形してしまうので避けて下さい。
まれに、歯磨き粉を付けて歯ブラシで細かいところをキレイにしようとする方がいらっしゃいますが、研磨剤により表面に傷がついてしまうので、それも避けて下さい。
洗浄後は、専用のケースで保管しましょう。
壊れてしまった、合わなくなったというときには無理に使い続けようとはせずに、当院にご連絡ください。調整・修理・作り替えが必要になります。

ナイトガードのよくある質問

Q
歯ぎしりは、何がいけないのでしょうか?
A
歯のすり減りによる知覚過敏、顎のへの負担による顎関節症、歯ぐきの炎症の悪化など、さまざまなトラブルの要因になります。
Q
ナイトガードを装着して寝づらいということはありませんか?
A
最初は、多少違和感があるかもしれません。ただほとんどは「ナイトガードを着けている」ことを意識するために起こる精神的なもので、すぐに慣れていただけます。薄いものですので、物理的に呼吸の邪魔になるということはありません。
Q
日中にナイトガードを使用しても構いませんか?
A
日中に無意識に食いしばる癖のある方は、日中に使用していただくこともあります。 睡眠中の歯ぎしりだけであるならば、装着も睡眠中だけで結構です。